2021年7月出演情報
暑くなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。こちらは広上淳一指揮、京響6月定期が終了したところです。
今回の目玉は、なんと言っても世界初演でありながら遺作となってしまった、尾高惇忠さんのヴァイオリン協奏曲ではないでしょうか。僕は出番ではありませんでしたが、袖で聴きながら、米元さんの美しいヴァイオリンとともにこの演奏が天国に届いてますようにと思わずにはいられませんでした。後半のペール・ギュントの時も、なんだか今日の広上さんは、その表情から普段以上に思いが詰まった指揮をされていたように感じます。
ペール・ギュントは、個人的には組曲第一番の最初の曲「朝」が、最難関です。(ファゴットソロで有名な「山の魔王の宮殿にて」は、意外とやりやすい。)
楽器の組み合わせのせいなのか、合わせにくい調性なのかわかりませんが、フルートが長閑な旋律を奏でる裏で、この部分のハーモニーを整えるのは、実は結構大変な作業。
一瞬だけ出てくる2ndファゴットのソロも、しっかり吹かないといけない割にひっくり返りやすい音が選ばれていて、その絶妙なポイントを狙わないといけません。(過去に思いっきり外したことがあります。笑)
色々な意味でもっとアンテナの精度を上げないと、と思っているのですが…。NHKFMでの放送がまたありますので、どうかさりげなく録れてますようにと祈るばかりです。
さて話しは変わりますが、この夏は、コロナで一年延期された全日本吹奏楽コンクールが開かれます。スポーツで言えば甲子園やインターハイと並ぶ、吹奏楽部生にとって一年で最も大きなコンクールです。地区大会を勝ち抜き、全国大会を目指して多くの学生や社会人バンドが奮闘します。
僕も学生当時は、毎年色々な課題曲や自由曲に取り組みました。指導の先生はオペラにも造詣が深かったので、喜歌劇「こうもり」や、オペラ「カルメン」の曲を演奏していたのを、今でもよく覚えています。
土日の練習の時には、お昼ご飯にみんなで出前を注文したり、夏休みには山の中の合宿場に篭って朝から晩まで練習したりと、本番に向けて全力で頑張っていました。
残念ながら結果は振るわなかったのですが、みんなで頑張って、涙した経験は今でも大切な思い出です。
今回、とある地区の吹奏楽コンクールに審査員として参加することになりました。おそらく50回くらいの熱演をひたすら聴き続けるので、そのエネルギーに耳と身体が耐えられるのか不安しかありませんが、コロナで犠牲となったこの一年半の、皆さんの様々な思いを受け止めるために頑張ってこようと思います。
2021年7月出演情報 ※最新情報については主催者HPなどでご確認ください。
①オーケストラ・ディスカバリー2021「発見!もっとオーケストラ!!」第1回 オーケストラの一日大解剖!!
7月4日(日)開演時間 2:00pm
会場 京都コンサートホール・大ホール
出演者 広上 淳一(常任指揮者兼芸術顧問)→変更になりました。代役は喜古 恵理香さんが務めてくださいます。
ナビゲーター:ガレッジセール
曲目等 ベルリオーズ:「幻想交響曲」から 第4楽章「断頭台への行進」
モーツァルト:ディヴェルティメント K.136から 第1楽章
グノー:小交響曲 第3楽章から
J.ウィリアムズ:「オリンピック・ファンファーレ」から
ラヴェル:ボレロ ほか
チケット
<4回シリーズ通し券(指定席/350席限定)>
おとな(19歳以上)¥11,000
こども(5歳以上18歳以下)¥5,000
<指定席1回券>(1階、2階、L・R席)
おとな(19歳以上) ¥3,000
こども(5歳以上18歳以下) ¥1,500
<自由席1回券>(3階すべて)
おとな(19歳以上) ¥2,500
こども(5歳以上18歳以下) ¥1,000
お問合せ先
京都市交響楽団 075-222-0347
京都コンサートホール・チケットカウンター 075-711-3231
ロームシアター京都・チケットカウンター 075-746-3201
人気の企画が今年も始まりました。オケディス第一回目は、ガレッジセールのお二人とともに「舞台上のオーケストラから、オーケストラを裏側から支えるお仕事まで、オーケストラを丸裸にする一日!オーケストラをもっと楽しもう!」をテーマにした公演になります。
このプログラムとテーマの関係性がまだいまいち掴めませんが、きっと何か仕掛けがあるのでしょう。最近はボレロを演奏する公演が続きましたが、今回で一段落します。ファゴットもコントラも両方演奏。
②~京都ミューズクラシックシリーズ 2021 7月例会~原田慶太楼指揮「新世界より」
日時:2021 年7 月 11 日(日)14:00 開演(13:00 開場)
会場: 京都コンサートホール 大ホール
出演 原田慶太楼(指揮)、金子三勇士(ピアノ)
料金
一般 S席5,000 円 A席4,500 円 B席4,000 円(全席指定)
(京都ミューズ会員 S席4,500 円 A席4,000 円 B席3,500 円)
一般販売:発売中 *未就学児童の入場はお断りしています。
プログラム
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢(抜粋)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番 K.453(ピアノ 金子三勇士)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
※都合により曲目が変更となる場合があります。
お問い合わせ
京都ミューズ:075-353-7202
京都コンサートホール チケットカウンター 075-711-3231
ロームシアター京都 チケットカウンター 075-746-3201
チケットぴあ 075-711-3231 Pコード 194-596
人気の原田さんと金子さんのコンビで、モーツァルトの17番と新世界を演奏します。新世界久しぶりですね。原田さんとは何回か共演していますが、とても良い指揮者なので今回も楽しみです。京響主催ではないので、公演情報は京都ミューズのHPに載っています。通しで2ndFg担当。
③第658回定期演奏会
2021年7月17日(土)、18日(日) 両日開演時間 2:30pm
会場 京都コンサートホール・大ホール
出演者 大植 英次(指揮)
曲目等 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシカ」(1947年版)
ミュライユ:シヤージュ(航跡)
ドビュッシー:交響詩「海」
♪プレトークあり
チケット
S ¥5,500
A ¥5,000
B ¥4,000
C ¥3,000
P ¥2,000(舞台後方席)
お問い合わせ
京都市交響楽団 075-222-0347
京都コンサートホール・チケットカウンター 075-711-3231
ロームシアター京都・チケットカウンター 075-746-3201
チケットぴあ(Pコード:187-937) 0570-02-9999
ローソンチケット(Lコード:53113)
当初予定していた指揮者の来日不可により、大植さんが登場します。曲目は変わらずペトルーシュカやドビュッシー「海」など。大植さんのドビュッシーはどんな感じになるのか、イメージがつかないので楽しみです。ファゴットとコントラの二刀流で頑張ります。
④京響みんなのコンサート2021「ウキウキ!世界のリズム!」
2021年7月21日(水) 開演時間 11:00am
会場 呉竹文化センター
出演者 三ツ橋 敬子(指揮)
塚本 江里子(ボディパーカッション)
曲目等 オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲から「カンカン」
チャイコフスキー:組曲「眠りの森の美女」から ワルツ
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ポルカ「雷鳴と電光」
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」から 凱旋行進曲 ほか
チケット
全席指定¥1,000
お問合せ先
京都コンサートホール・チケットカウンター 075-711-3231
ロームシアター京都・チケットカウンター 075-746-3201
チケットぴあ(Pコード:187-947) 0570-02-9999
呉竹文化センター 075-603-2463
ロームに続いて三ツ橋さんの登場です。全席1,000円はお得ですね。0歳から入場可能で、思わずウキウキと体を動かしたくなってくるプログラムが並びます。ボディーパーカッションの塚本さんとともに、暑い夏を楽しいリズムで元気に吹き飛ばしましょう。とある企業とコラボした新作京響Tシャツで演奏します。そのあたりもお楽しみに。通しで2ndFg担当。
⑤アメリカヤ楽器店YouTubeライブの出演
2021年7月22日(木)19:00~20:00
出演
田中亜古 ソプラノ
大橋征人 ピアノ
村中宏 ファゴット
曲目(予定)
ソプラノのステージ
からたちの花(山田耕筰)
待ちぼうけ(山田耕筰)
野薔薇(山田耕筰)
歌劇『ジャンニスキッキ』より"私のお父さん"(プッチーニ)
歌劇『つばめ』より"ドレッタの夢"(プッチーニ)
"歌劇『ラ・ボエーム』より"私が街を歩けば(ムゼッタのワルツ)"(プッチーニ)
ファゴットのステージ
我が母の教えたまいし歌(ドヴォルザーク)
アヴェ・マリア(カッチーニ)
グリーンスリーブス
シチリアーノ(フォーレ)
ファゴットソナタ ヘ短調(テレマン)
ソプラノ田中さん、ピアノ(本業は作曲家)の大橋さんとともに、アメリカヤ楽器店のYouTubeライブに出演します。たった三人で配信なんて想像しただけで緊張します笑 プログラムも良い曲を揃えたつもりですが、シンプルに見えてかなりハードな内容に(体力的に、唇的に)なってしまいました。痩せ我慢しながら吹いてると思います。笑 詳細は改めてご案内します。よかったらご覧ください。
追記:この公演ですが、メンバーの体調不良や、ワクチン接種直後のスケジュールということが重なり、一旦中止となりました。(僕自身は健康ですのでご心配なく。)
当初は5月に開催予定だったこの公演は、再び延期となってしまいました。しかし、今回のように不確かなリスクを抱えながら「ひょっとしたらダメかもしれないけど、一応準備しましょう」というやり方は、個人的にできなかったため、中止の提案をさせていただきました。楽しみにしてくださった方には誠に申し訳ございません。
中途半端な延期にすると再々延期となる可能性もありますから、全員が接種を終え、体調を整え、演奏に集中できる日が来れば、改めて企画したいと思います。主催者ともきちんと詳細を確認しながらやっていきたいと思います。
定期の激重プログラムと合わせてテンヤワンヤしていたため、お知らせが遅くなりました。察していただけるとありがたいです。涙
ちなみに京響(財団)の職域接種は200名から抽選で50名という狭き門で、くじ運のない僕は当然落ちましたが、その後結局ワクチンの確保ができず、全員キャンセルとなりました。防御力0でオリンピック中の東京へ行ってくるのは緊張します。笑
0コメント