2021年4月出演情報

桜、満開になりましたね!

少し疲れた仕事帰りであっても、神社やお寺、通りに面して華やかに咲く姿を見ると、心癒されます。すぐに散ってしまうし、落ち葉もとんでもない量になるので掃除が大変らしいですが、一年のほんの一瞬、こうして見事に咲き、人々の心を掴んで離さない花は他にありませんね。


さてそんな穏やかな季節ですが、春は卒業、入学、就職、退職など、人それぞれに特別な時期でもあります。のんびりとした日和なのに、気持ちはどこか落ち着かない雰囲気も漂う気がします。


先日、京響2ndオーボエ奏者オーディションが行われました。

結果については公表を控えますが、志願者は70名オーバーでしたから、いずれにしろ狭き門だったと思います。


オーディションは、そのオケに都合の良いタイミングで行われますから、いくら自分が特定のオケに入団を希望していたとしても、数年〜10年以上開催されないなんてこともよくあります。大きなオケでも基本的に定員は4名(管楽器の場合)までで、それが定年退職するまで空かないと考えると、実力だけでどうこうなるものでもありません。運とタイミングが大きいと思います。



そもそも審査を受けに来る気構えがあるだけで、実力は一定以上の水準を持っていると思いますから、たとえ結果がよくなかったとしても、それは単に演奏が下手とか向いてないというわけではなく、たまたまそこが納まりどころではなかっただけだと思います。志願者側だけの問題でもありません。新しいメンバーを入れるということは、オケの音がまた変わっていくということですから、審査する側の人生にも関わると言って過言ではないでしょう。コンクールとはこの部分が大きく異なるんだろうなと思います。


自分が入団したての頃は、余裕のなさも相まって、とにかく周りのプレイヤーの素晴らしい音に驚き、心奪われる毎日でしたから、当時の印象というものは強く心に残っています。ですから、一人ずつ卒団され、また新しく入団し、そのように段々とオケが変わっていくことに、少し寂しく思う時もあります。

しかし、変化がなければ成長もありません。僕自身、受かったことがゴールではなく、志願者たちの熱い志しから学び、さらに良い演奏ができるよう努力し続けたいです。



2021年4月出演情報

①ローム株式会社入社式
4月1日(木)
指揮 石川星太郎
ヴァイオリン 大江馨

演奏 京都市交響楽団

※関係者のみ。


②4オケの4大シンフォニー2021
4月17日(土) 14:00開演 (13:00開場)
フェスティバルホール
指揮 久石 譲
管弦楽 日本センチュリー交響楽団
曲目 ベートーヴェン交響曲 第8番
S席9,500円 A席7,500円 SS席11,000 BOX席15,000円

大阪のオーケストラ4団体が一同に会する「大阪4大オーケストラ」の演奏会です。シンフォニー4曲は、聴く側もかなりの体力を要されると思いますが、毎年シリーズ化している人気の公演ですね。センチュリーは、この春に首席客演指揮者となられた久石譲さんと、ベートーヴェンの8番を演奏します。同じ大阪といえど、そのカラーは様々。ぜひ聴き比べてお楽しみください。首席での乗り番。

※以下、他出演者

■大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:尾高忠明
ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番
■大阪交響楽団
指揮:オーラ・ルードナー
メンデルスゾーン:交響曲 第4番「イタリア」
■関西フィルハーモニー管弦楽団
指揮:飯守泰次郎
シベリウス:交響曲 第2番


③第655回定期演奏会
4月23日(金)
開演時間 7:00pm
京都コンサートホール・大ホール
出演者 ジョン・アクセルロッド(首席客演指揮者)
曲目等
ブラームス:大学祝典序曲 作品80
ブラームス:交響曲第2番ニ長調 作品73
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98
♪プレトークあり
チケット
友の会会員:2021年3月6日から発売
Club会員:2021年3月13日から発売
一般:2021年3月20日から発売
S ¥5,500
A ¥5,000
B ¥4,000
C ¥3,000
P ¥2,000(舞台後方席)
お問合せ先
京都市交響楽団 075-222-0347
京都コンサートホール・チケットカウンター 075-711-3231
ロームシアター京都・チケットカウンター 075-746-3201
チケットぴあ(Pコード:187-934) 0570-02-9999
ローソンチケット(Lコード:52361) 0570-000-407


京響首席客演指揮者となられたアクセルロッドさんですが、コロナの一年で丸々出番がなくなってしまいました。今回、満を持しての登場です。鼻血が出そうなオール・ブラームス・プログラム。個人的には、特に交響曲第4番が大好きで、冒頭のメロディーが始まった途端に漂う、哀愁あふれる世界観が堪りません。この曲を聴くといつもノスタルジーを感じるのですが、まだ10代だった頃、参加していたアマチュアオーケストラでこれを演奏したことがあり、その当時の記憶もあって尚更そう感じるのかもしれません。オケの良さどころかファゴットの良さすら知らず、ペーペー吹き散らかすばかりだった頃です。笑 録音があったら聴いてみたい。 今回、アクセルロッドさんがどんな音楽に創り上げるのか、心から楽しみです。

ブラ2の2nd担当、残りはコントラ。全ノリ再開...生きて帰れますように。


④京響YouTubeチャンネルへの出演(撮影)

以前、京セラ美術館でトリオを収録しましたが、今回はソロで撮りたかったので、とある寺院へ行ってきます。パガニーニの主題による変奏曲(M.アラール編)に挑戦です。僕は技術力に苦手意識を持っていて、それがなかなか抜けないものですから、どうにかしたい→パガニーニやってみよう!と、思い立ちました。笑 努力したいと言ったからには、有言実行しないといけませんから、頑張ります。撮影後、編集などしてからのアップになるので、のんびりお待ちください。またお知らせします。

Hiroshi Muranaka Official Website

京都市交響楽団ファゴット奏者 村中宏の公式HP